約 1,412,297 件
https://w.atwiki.jp/nishiparo/pages/347.html
=学校帰りの道筋にて 「ねぇ暦お兄ちゃん、相談があるの?」 オズオズ 「ん? なんだい撫子ちゃん」 「あのね・・・その・・・お兄ちゃんって、胸の大きい女の子のほうが好き・かなぁ?」 「ふっ、そんなことは考えてないよ。 女の子の胸はなんでもOKさ (そう、今の撫子ちゃんの小さい胸は魅力的・・・って口に出せないけどね)」 ジロジロ 「そう・・・なの。 でも委員長さん胸が大きかったよね?」 「ああ、そうだが。 それが何か?」 「他にも胸の大きいお姉さんと、お兄ちゃんは仲が良い気がするの」 「ま、まぁな」 「 お、お兄ちゃんの、ばかっ 」 ピュー 「おーい、待てよぉ~ (・・・撫子ちゃんは、何がいいたかったんだ?)」 =翌日の日曜日 「えへへ。 お兄ちゃん、おはよ♪」 「あぁ、撫子ちゃんおはよう」 「今日はね、私を胸張って見せれるんだよ」 エヘン 「ん? (おや?今日の撫子ちゃんの胸が大き過ぎる・・・おかしい?)」 「ふふ、わかった? これで私も人目を気にしないで、お兄ちゃんと歩けるよね」 「何か・・・胸に入れてるのかい?」 「うん、パットだよ。 あとで二人きりになったら見せてあげよっか?」 「おぃ、それって」 「ピンク色で可愛いパットが売ってたんだ。 私の胸と同じ色だよ」 「胸って・・・乳首?」 「やだ、ハッキリ言わないで。 もぅ、早く行こっ。 今日はうちに誰も居ないんだよ♪」 戻る
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1876.html
571 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2014/05/23(金) 08 24 32.45 ID U5SrqiAk0 リアル妹 1~5歳 お兄ちゃん大好き 結婚して 6~9歳 お兄ちゃん!お兄ちゃん! 10歳 兄ちゃん 11~12歳 アニキ 13歳~ 呼び捨てor無視 なぜなのか 574 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2014/05/23(金) 09 25 09.35 ID LTkIVHnvO ??? 1~5歳 お兄ちゃん大好き 結婚して 6~9歳 お兄ちゃん!しゅご~い! 10歳 お兄ちゃん! お兄ちゃん! 11~12歳 アニキ (お兄ちゃんカッコいい…) 13歳~ 呼び捨てor無視 14歳~ バカ兄貴ウザッ、キモッ(ほ、ほんとは感謝してるからね…京介大好あわわわわわ///) 15歳~ 京介大好き(はぁと ----------
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/2549.html
9話の最後らへんが混ざってるけど修正は今度そのうち。まずは保管 俺(裏)「どうした?俺との再開があまりにうれしくて声がでないか?」 リーネ「…ちが」 俺(裏)「くくっ…残念だったな。俺は死んでねーんだよ。こうやってちゃんとまだ存在してるんだよ」 リーネ「…」 俺(裏)「折角俺から解放されてたのに残念だったな…。くくっ…。基地に居たほうがまだよかったんじゃないか…?」 リーネ「…基地にいても…」 俺(裏)「ああ。そういえば基地の奴らにあんなとこ見られてたんだったな。くくっ…。どっちにしろ…はははっ」 俺(表)(もうやめろ…僕と代われ!) やれるもんならやってみればいい 俺(表)(それならそうさせて貰うよ!) あ”? 俺(裏)「くっ…俺め。今まで殆ど抵抗してくることは無かったのにこんなとこで…」 リーネ「お兄ちゃん!?」 164 自分:隠し子[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 00 47 08.52 ID XpbHMLKw0 [3/17] 俺(裏)「触るな!くそっ…。俺が本気になれば俺なんてこんなものか…。畜生限界か…」 俺「…」 リーネ「お兄ちゃん…?大丈夫…?」 俺(表)「大丈夫だよリーネ。それよりもリーネこそ大丈夫だった?」 リーネ「うん…」 俺(表)「それならよかった…。だけど怖い思いをしただろう?」 リーネ「ううん…大丈夫だよ。ここに帰ってくるまではずっと一緒に居たから…」 俺(表)「そうのようだったね…」 169 自分:隠し子[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 00 55 06.78 ID XpbHMLKw0 [4/17] 俺(表)「僕のせいで話が逸れてしまったね…。リーネ。僕はどうすればいい?」 リーネ「…」 俺(表)「リーネの言う事を聞くよ。リーネが死ねって言うなら今すぐに死ぬ。一生奴隷として働けというならそうしよう。リーネの視界から消えろというのなら僕は今すぐにでもこの家を出てブリタニアから出て行くよ」 俺(表)「だからリーネ。僕はどうすればいい?」 リーネ「お兄ちゃん。それなら…」 俺(表)「うん。どうすればいい?」 リーネ「それなら。私と一緒に居てください」 俺(表)「それは本気かい…?もしかしたらまたもう一人の僕が出てきてリーネに酷い事をするかもしれないんだよ?」 リーネ「はい。わかってます」 俺(表)「なら何で…」 174 自分:隠し子[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 01 03 03.84 ID XpbHMLKw0 [5/17] リーネ「…それはお兄ちゃんのせいです」 俺(表)「僕の…?」 リーネ「正確にはもう一人のお兄ちゃんのせいですけど…」 俺(表)「うん…やっぱりそうだよね」 リーネ「お兄ちゃんが居ないと私は…」 俺(表)「僕が居ないと…?」 リーネ「…もうダメなんです。お兄ちゃんが必要なんです。これも全部お兄ちゃんが悪いんです…。お兄ちゃんが私をこんなにしたんです」 俺(表)「?」 どういうことだろう リーネ「だから。お兄ちゃんは私と一緒に居てください。また私を見捨てたりなんてしないでください…」 俺(表)「うん。僕はリーネを見捨てたりなんてしないよ」 178 自分:隠し子[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 01 12 26.02 ID XpbHMLKw0 [6/17] でもどうしてこんな…? 俺(裏)(はっ。俺が散々犯してやったからな。溜まってるんだろ。俺の代わりに相手をしてやれよ?嫌なら俺が代わってやるよ) 外道め… 俺(裏)(だから今度からお前が頑張れよ?お兄ちゃん。くくっ…) そんな事はしないしさせない… 俺(表)「…」 リーネ「どうしたの?」 俺(表)「何でもない。そろそろリーネの上からどかないといけないね」 リーネ「あっ…///誰かに見られたら勘違いされちゃうね」 俺(表)「うん」 ~ドアの隙間~ ウィルマ「気になって覗いてたけど。あの二人一体なにやってるのよ。リーネは押し倒されて馬乗りになられてるし」 ウィルマ「ああもう…。一応見なかった事にしておきましょ…」 180 自分:隠し子[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 01 20 02.56 ID XpbHMLKw0 [7/17] ~ストライクウィッチーズ~ ミーナ「リーネさんは今頃家でゆっくりできている頃かしらね」 坂本「そうだな。今頃ゆっくり心の傷をいやしている頃だろうか」 ミーナ「そうね…。まさかこんな事になるなんて思っても居なかったわ」 バルクホルン「ああ…。だが俺に続いてリーネまで居なくなるのは戦力ダウンとしてかなり痛いな」 ミーナ「それは大丈夫みたいよ?マイティーウィッチーズがしばらくの間ベネツィア近海に駐留するみたいよ。こちらが危ない時はフォローに来てくれるそうよ」 バルクホルン「それなら大丈夫か…?」 シャーリー「マイティーウィッチーズだろ?あれが来てるなら問題ないよ」 坂本「シャーリー何か知っているのか?」 シャーリー「ちょっとなー」 バルクホルン「統合戦闘航空団を名乗る集団だ。大丈夫だろう」 183 自分:隠し子[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 01 27 36.13 ID XpbHMLKw0 [8/17] ミーナ「ええ。俺さんの装備の残骸を届けに来てくれた艦長さんはとても良さそうな人だったわよ」 シャーリー「そいつが居るからリベリオンは安泰なんだよな~」 バルクホルン「?」 シャーリー「こっちの話さ」 坂本「リーネが居なくなったことでどれほどまで影響がでるか…。今はそこが問題か」 ミーナ「そうね…」 ~ブリタニア~ ニイト「休暇を取ってブリタニアに来たのはいいっすけど…。リネット曹長の実家ってどこっすか!?」 ニイト「確かブリタニアじゃ有名なはずだから誰かに聞くか地図を見ればわかるっすかねぇ…」 ニイト「多分ここっすかねぇ…。近くに付いたら誰かに聞けばいいっすね」 187 自分:隠し子[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 01 35 20.88 ID XpbHMLKw0 [9/17] ~ブリタニア市内~ 俺(表)「知っては居たけどこんなに大きなお店だったんだ」 リーネ「ここだけでなくてブリタニア中に似たような建物があるんだよ」 父「一応ここがブリタニアで一番大きなデパートになっている」 俺(表)「へぇ…。でも父さん。どうして今日はここへ?」 父「そのうち俺君にも運営を任そうと思っているからね。下見やどんな事をしているかを見て貰おうと思って連れて来た」 俺(表)「そうだったんですか」 僕が…そのうち父さんの手伝いを… 父「俺君。どうだい?感想なんかはあるかな?」 俺(表)「凄く大きなお店なんですね。こういうところに来たのは初めてなんです」 父「そうかそうか」 188 自分:隠し子[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 01 40 16.53 ID XpbHMLKw0 [10/17] リーネ「お父さん。お兄ちゃんとお店の中を回って来てもいい?」 父「そうだな。私はこれから仕事があるからリーネに任せてもいいか?」 リーネ「うん。どこに何があるのか説明して回ってくるね」 父「頼んだよ。帰りは表に車を待たせてあるからそれに乗って先に帰っていなさい」 リーネ「はーい。いこ。お兄ちゃん」 俺(表)「う。うん。リーネ引っ張らないで?そんなに慌てなくたっていいだろう」 リーネ「一杯回るところがあるから早くしないと回りきれないよ?」 俺(表)「別に今日一日で全部回る必要はないんじゃないかな?またこればいいんだし」 リーネ「…そうかもしれないです。お兄ちゃん。私がまた一緒に来たいって言ったら一緒に来てくれますか?」 俺(表)「もちろん。リーネが僕なんかと一緒に行きたいならいつでもお供するよ」 リーネ「はいっ」 191 自分:隠し子[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 01 46 20.23 ID XpbHMLKw0 [11/17] リーネ「なら今日は半分位回って帰りましょう」 俺(表)「わかった」 ニイト「ここっすね…。リネット曹長の父親が持つデパートの一つ。ここでなら何か分かるかもしれないっす」 ニイト「えーと…。あれ?あの後ろ姿はもしやリネット曹長じゃ。もしかして幸先がいい?俺ついてるっすか?」 ニイト「見失う前に急いで追うっす!」 リーネ「お兄ちゃん。1Fと2Fはもう大丈夫?」 俺(表)「うん。リーネのおかげでだいぶわかったよ。次にまわるのは…」 リーネ「お兄ちゃん。次に行く前に買い物をしていきたいんだけど…」 俺(表)「わかったよ。何を買うの?」 リーネ「できればお兄ちゃんにも一緒に決めて貰いたくて…」 192 自分:隠し子[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 01 50 35.08 ID XpbHMLKw0 [12/17] 俺(表)「僕が?」 一体何だろう。洋服でも買うのかな? リーネ「それならこっちです」 ~下着売り場~ 俺(表)「…///」 気まずい。ここは女性用下着売り場じゃないか… 店員「あら。リネット様に…そちらの方は俺様ですね?」 リーネ「はい。お父さんが言っていた私の双子のお兄ちゃんです。最近こっちに帰ってきたからお店を案内してたんです」 店員「それはそれは」 リーネ「そのついでに今日は買い物を…」 店員「今日は何がご必要ですか?」 リーネ「その…最近ブラが少しきつくて///」 194 自分:隠し子[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 01 54 38.24 ID XpbHMLKw0 [13/17] 店員「なるほど。それではサイズを測らせてもらって。いくつか見繕いましょう」 リーネ「お願いします。お兄ちゃん。ちょっとそこで待っていてね」 店員「すぐに終わりますから待っていてください」 俺(表)「わかりました。出来る限り早くお願いします」 一人でこの場に居たら変態と思われてしまう恐れがあるよ… ニイト「完全に見失ってしまったっす…リネット曹長どこっすか…。!?」 ニイト「あれはまさか…そんなバカなっす。俺の見間違いっすか…?いや。そんなわけはないっす。あいつは…!」 ニイト「どうして生きてるっすか…。死んだはずじゃなかったんすか…?」 ニイト「とにかく行って本当にあいつか確認するっす…」 店員「お待たせしました」 リーネ「お待たせお兄ちゃん」 195 自分:隠し子[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 02 00 09.90 ID XpbHMLKw0 [14/17] 店員「それではリネット様。いくつかご用意しますからしばらくお待ちください」 リーネ「お願いします。できれば可愛いものとセクシーなものをお願いします」 店員「お任せください」 俺(表)「ふぅ…。一人でここに居るのは気まずかったよ」 リーネ「やっぱり男の人が一人でこんな所にいたら周りの目が気になるよね」 俺(表)「うん…。幸い人が通らなかったからいいものの…」 店員「リネット様お待たせしました。いくつかお持ちしましたが試着はされますか?」 リーネ「はい。実際に付けないと分からないので試着します」 店員「では試着室はこちらになります」 リーネ「お兄ちゃんも一緒に来て」 俺「?」 どうして俺が リーネ「お兄ちゃんにどれがいいか決めて欲しいの」 俺(表)「」 店員「ささ。俺様もご一緒にどうぞ?」 197 自分:隠し子[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 02 04 56.14 ID XpbHMLKw0 [15/17] 俺(表)「えっ。ちょっと。え?」 リーネ「こっちだよ。お兄ちゃん」 店員「リネット様。ごゆっくりどうぞ」 店員はグルだったのか… リーネ「ありがとうございます」 ニイト「ここっすね…女性下着売り場。女性下着売り場…?あいつはここで何をしてたっすか!」 ヒソヒソ ヒソヒソ オトコノヒトガコンナトコロデヒトリデナニシテルノカシラネェ ヤアネェ。モシカシテヘンタイ? サッキカラスコシカゲキナシタギヲギョウシシテルワヨ… ニイト「」 198 自分:隠し子[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 02 06 50.94 ID XpbHMLKw0 [16/17] 店員「お客様?男性一人でここの売り場はご遠慮いただけますか?」 ニイト「ちょっと待ってくださいっす。俺はここに知ってる奴がいたから来ただけっす。この写真の男がここに居なかったっすか?」 店員「…。知りませんね。このような男性はここには来ていませんし。仮に来ていたとしたら同じく追い払っていますよ?」 ニイト「そうっすか…。俺の見間違いだったんすかねぇ…」 131 自分:隠し子[sage] 投稿日:2012/01/13(金) 00 39 22.11 ID rAM+s2Wq0 [2/11] ~試着室~ 俺「リーネ。どうして僕まで一緒に試着室に入らないといけなかったの?」 外で待ってればいいのに… リーネ「男の人が一人で下着売り場になんていたら周りから変な目で見られちゃいますよ?」 俺「…それもそうだけど。そうなら別の所で待ってたよ?」 リーネ「ダメです。だって…お兄ちゃんに選んで欲しいんです」 俺「僕に?」 リーネ「はいっ。まずはこれから…」ヌギヌギ 俺「リーネ待って。いきなり脱ぎださないでよ。後ろ向くから着替え終ったら呼んで?」 急に脱ぎだすからびっくりした… 135 自分:隠し子[sage] 投稿日:2012/01/13(金) 00 45 45.64 ID rAM+s2Wq0 [3/11] リーネ「お兄ちゃん。後ろ向かないで…?」 俺「えっ…?」 リーネ「着替える所から…見てて?」 俺「リーネ。何言ってるの…?」 俺(裏)(くくっ…ちゃんと見てやれよ?) まさかお前… 俺(裏)(ははっ。しらねーな。ちゃんとあいつの言う事を聞いてやれよ?お兄ちゃん) くっ… リーネ「…ダメ?」 俺「…わかったよ。着替えから見てればいいんだね?」 リーネ「…はい///」 142 自分:隠し子[sage] 投稿日:2012/01/13(金) 00 53 12.47 ID rAM+s2Wq0 [4/11] 俺「…」 リーネ「…」 ぷちぷちぷち…するする…ぷちん…するっ…ぷるん 俺「くっ…///」 俺(裏)(おいおい。目をそらすなよ。いい眺めだろ?) …。うるさい 俺(裏)(うるさいって…。お前も口では言っても結局はなぁ) …。ほっとけ 俺「…」 リーネ「お兄ちゃん。お待たせ。どうかな…」 俺「…とっても似合ってると思うよ?すごく可愛い感じがする」 144 自分:隠し子[sage] 投稿日:2012/01/13(金) 00 58 48.83 ID rAM+s2Wq0 [5/11] リーネ「本当?」 俺「うん」 リーネ「それなら次は…」 ぷちん…するっ…ぷるんっ 俺「…///」 落ち着け…僕。目の前で着替えてるのは妹だ… 俺(裏)(くくっ。ただの妹じゃねーけどな。ま。俺はあいつを妹なんて思ってもいねーけどな) …リーネは間違いなく僕の妹だ 俺(裏)(へー。妹と言い切るか。ならお前は最低のお兄ちゃんだな。妹の着替えを見て興奮してるなんてなー) …。仕方ないだろ。妹とはいえ… 俺(裏)(ははっ。このまま襲っちまえよ。すっきりするぜ?) 黙れ… 149 自分:隠し子[sage] 投稿日:2012/01/13(金) 01 05 17.72 ID rAM+s2Wq0 [6/11] リーネ「お兄ちゃん。今度のこれはどうですか?少し背伸びしすぎかな…」 俺「そんな事ないと思うよ?凄く大人っぽく見える…。これも似合ってるよ」 リーネ「そうですか?それなら次はこれを…」 ぷちん…するっ…ぷるん 俺「…///」 リーネ「今度のこれはどうでしょうか…?」 俺「これも凄く可愛くて似合ってるよ」 リーネ「お兄ちゃん。なら今の3つでどれが一番似合ってましたか?」 俺「え…と。どれって言われても」 リーネ「どの下着が一番興奮しましたか…?」 俺「別にそんな事は…」 リーネ「お兄ちゃんのうそつき。ここをこんなにしてる癖に…」にぎっ 俺「…仕方ないだろう。リーネは僕の妹とはいえ…」 152 自分:隠し子[sage] 投稿日:2012/01/13(金) 01 11 26.94 ID rAM+s2Wq0 [7/11] リーネ「妹とはいえなんですか?」 俺「それは…」 リーネ「妹の着替えを見てここをこんなにしてる悪いお兄ちゃんにはお仕置きが必要ですよね?」 俺「えっ…?」 店員「リネット様。どれにするか決まりましたか?」 リーネ「折角だから3つとも貰っていきます。お兄ちゃんもどれも似合ってるって言ってくれたから///」 俺「…///」 店員「ふふっ。リネット様。こちらになります」 リーネ「ありがとうございます。お兄ちゃん。次に行こう?」 俺「う。うん」 店員「それでは俺様。リネット様。また」 153 自分:隠し子[sage] 投稿日:2012/01/13(金) 01 17 54.37 ID rAM+s2Wq0 [8/11] 俺「…ふぅ」 リーネ「お兄ちゃん。溜息なんてついてどうしたんですか?」 俺「リーネのせいだよ。あんな場所で…」 リーネ「でも。ああでもしないと今頃お兄ちゃんはみんなから変な目で見られてますよ?股間をもっこりさせてる変な人って…」 俺「…別にあんなことをしなくたって。少し待てばおさまるのに…」 リーネ「時間を掛けたら今度は店員の人に何か勘違いされてしましますよ?」 俺「…」 俺(裏)(抵抗でもすればよかったじゃねーか。しなかったお前が悪いんだぜ?どうして抵抗しなかったんだ?) 出来なかったんだよ… 俺(裏)(そんなに妹に胸と口でされるのが良かったか) きもち良…うるさい黙ってろ 俺(裏)(ははっ。やっぱりお前は俺だ) 158 自分:隠し子[sage] 投稿日:2012/01/13(金) 01 26 52.91 ID rAM+s2Wq0 [9/11] リーネ「お兄ちゃん。大丈夫…?もしかしてまた…?」 俺「大丈夫だよ…」 リーネ「丁度この階も周り終わったから今日は帰ろう。お兄ちゃん」 俺「残りの階は?」 リーネ「残りの階はまた明日こればいいんです」 俺「僕なら別にまだ平気だよ?頭痛がする訳でもないから…」 リーネ「…私がそろそろ帰りたいんです」 俺「わかったよ。リーネがそう言うなら…」 ニイト「ふー…。やっぱり居ないっすね。リネット曹長の自宅がどこかなんて聞ける訳ないし。教えて貰える訳ないし。…んっ?」 ニイト「あれは…」 ニイト「どうしてあいつがいるんすか…。死んだはずじゃ。しかもどうしてリネット曹長と仲良さげに一緒に腕を組んで楽しそうに歩いてるんすか…!?」 ニイト「…リネット曹長がお前のせいであの後どれだけ怖い目にあったのかも知らないで…しかもどの面下げてリネット曹長の前に…」 ニイト「こんな事してる場合じゃないっす!後を追わないと!」 159 自分:隠し子[sage] 投稿日:2012/01/13(金) 01 29 38.88 ID rAM+s2Wq0 [10/11] 運転手「おや。お早いお戻りですね。もうお帰りになられますか?」 俺「はい。家までお願いします」 ブロロロロ… ニイト「待つっす!そこの車待つっす!!」 ニイト「くそっ。ダメだったっすか…。けどナンバーは覚えたっすよ…」 ~ビショップ家~ 俺「ただいま」 リーネ「ただいま~」 ミニー「二人ともお帰りなさい」 ウィルマ「お父さんはまだ仕事なの~?」 リーネ「うん。時間がかかるみたいだから先に帰ってなさいって言われたの」 ミニー「俺君。デパートの方はどうだった?」 俺「凄く大きくてびっくりしました。家を見れば規模が大きいのはわかるのに。改めて見ると…」 ウィルマ「1件だけじゃないのよ?あんなのがブリタニア中にごろごろあるのよ」 俺「そうなんだ…。凄いや」 ブリタニア中に… 21 名前:ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 00 50 02.12 ID RhVHTom20 やっぱりこの時間は隠し子さんだったぜ! 支援 23 自分:隠し子[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 00 53 18.73 ID rOoE3okQ0 [5/14] ミニー「俺君。びっくりしている所にさらに追い打ちをかけるようだけど…いつかはあなたが全て継ぐ事になるのよ?」 俺「ボクが…」 俺(裏)(やったぜ。全てを手に入れられるなんてな…) 黙ってろ。お前の物じゃない… リーネ「お兄ちゃん。うれしくないの…?」 俺「…」 ミニー「急にこんな事言われても…混乱するだけよね」 俺「…本当にボクが継ぐ事になるんですか?長女のウィルマ姉さんが継ぐとばかり…」 ウィルマ「私はもう人妻だしね。他の妹達もあまり乗り気じゃないのよね。私じゃ無理って」 俺「ボクにだって無理ですよ…」 ミニー「大丈夫よ。これから色々覚えていけばいいもの」 俺「…」 27 自分:隠し子[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 00 59 32.70 ID rOoE3okQ0 [6/14] ~自室~ 俺「ふぅ…」 俺(裏)(乗り気じゃねーみたいだな。俺ならさっさと継いで無茶苦茶にしてやるぜ?) 馬鹿。無茶苦茶にするつもりなんてボクにはないよ… 俺(裏)(それにしてもつまらねーな。ちょっと俺とまた代われよ) 断る。ろくな事しないだろ? 俺(裏)(ちぇっ。ウィルマ姉さんを慰めてやろうと思ってたのにさー) …。 俺「はぁ…。ボクはこれからどうなるんだろう。母さんの言う通り父さんの跡を継ぐ事になるのかな…」 俺(裏)(…。あいつらは父親でも母親でもねーだろ。何寝ぼけた事いってんだ。あいつらは母さんを…) …。 俺「はぁ…」 これからの事。ボクの事。みんなの事。色々ありすぎてどうすればいいか時々分からなくなってくる… 30 自分:隠し子[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 01 05 46.01 ID rOoE3okQ0 [7/14] リーネ「お兄ちゃん」 俺「リーネどうしたの?」 リーネ「改めて…どうかな」ちらちら 俺「どうって…?」 リーネ「ほら。昼間お兄ちゃんに見て貰った下着とズボンを付けてみたの。どうかな…」チラチラ 俺「ええと…」 目のやり場に困る… 俺(裏)(てきとーに答えてやれよ。何なら変わってやろうか?) …答えればいいんだろ? 俺「えっと…。改めてちゃんと見ると凄く可愛い…よ?」 リーネ「本当!?」 俺「う。うん」 リーネ「よかった…。試着室でのお兄ちゃんは上の空だったから本当に似合ってるか心配だったの」 俺「ごめんね…」 33 自分:隠し子[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 01 13 13.17 ID rOoE3okQ0 [8/14] 俺「えっと。リーネ。そろそろちゃんと服着てくれないかな?目のやり場に困るから…」 リーネ「お兄ちゃん♪」すりすり 俺「リーネ…?」 リーネ「お兄ちゃん…」 俺「えっと…」 リーネ「さっきの続き…しよ?」 俺「続き…?」ゴクリ 続きって…でも僕達は… 俺(裏)(やっちまえよ。大切な妹がお願いしてるんだぜ?ほらほら。お前だっておっ勃てて…やりたくてしょうがないだろ?) …。 リーネ「うん…。この下着やズボンもお兄ちゃんの為に用意したんだよ…?」 俺「…」 ええと。ああ…。どうする。どうする。どうする。どうする 37 自分:隠し子[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 01 21 14.93 ID rOoE3okQ0 [9/14] リーネ「お兄ちゃん…」ぎゅっ… 俺「…リーネ?」 リーネ「…ねぇ。お兄ちゃん。キス…///」 俺「えっと…。わかった…」 リーネ「…んっ」 俺「…これでいい?」 リーネ「お兄ちゃん。もっと…もっとして…?」 俺「わかった…ちゅっ…ちゅ…」 リーネ「んっ…ちゅ…」 … … 38 自分:隠し子[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 01 27 42.01 ID rOoE3okQ0 [10/14] 俺「…ハァ。ハァ///」 リーネ「///」 俺「リーネ。もういいだろ…?」 リーネ「うん。それじゃあお兄ちゃん…抱いてください」 俺「えっ!?」 待て。僕達は兄妹で双子で… リーネ「…お兄ちゃん///」 俺「待ってリーネ。これ以上はダメだよ。僕達は兄妹じゃないか…」 リーネ「お兄ちゃん。いまさら何を言ってるんですか…?お兄ちゃんのせいでこうなっちゃったんです…。今まで散々私を玩具のように扱ったじゃないですか。なのに今になってどうして…」 俺「…」 あいつの事だよな… 俺(裏)(俺の事だな。ほら。妹が懇願してるぞ?鎮めてやれよ) 俺「ボクにはそんな事は…」 ボクじゃなくてもボクがやったのかもしれないけど…だからボクはそんな事は… 41 自分:隠し子[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 01 33 34.25 ID rOoE3okQ0 [11/14] 俺(裏)(しかたねーな。お前がやる気がねーなら俺がやってやるよ) !? 俺(裏)(しばらくこいつともやってねーし。飽きたけどたまには抱いてやってもいーや) …。 俺(裏)(それじゃ出させて貰うぜ?) 俺(裏)「…」 リーネ「お兄ちゃん…早く」 俺(裏)「よう。久しぶりだな。お望み通りに玩具のように扱ってやるよ」 リーネ「…お兄ちゃん?基地に居た時の…?」 俺(裏)「そうだぜ。お前には飽きたけど…久しぶりだから遊んでやるよ」 リーネ「…」 俺(裏)「どうした?言葉も出ない位うれしいか?くくっ…」 俺(表)(やめろ!これ以上はやめろ…) うるせーな。なら俺と代わってやれよ 42 自分:隠し子[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 01 37 09.35 ID rOoE3okQ0 [12/14] 俺(表)(わかった…やればいいんだろ) へぇ。やっぱり欲には勝てないか 俺(表)(一緒にするな…) リーネ「あの…」 俺「…」 リーネ「お兄ちゃん…?」 俺「ごめんねリーネ…。あいつはもう出来る限り表には出さないから…。嫌な事思い出しちゃっただろ…?」 リーネ「…」 俺「…。リーネ。ボクはあいつとは違う…。リーネを玩具みたいに扱わないよ。ちゃんと愛するよ…」 リーネ「本当…?」 俺「…うん」 … … 44 自分:隠し子[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 01 43 39.34 ID rOoE3okQ0 [13/14] ~数時間後~ 俺(裏)(ひゃっはっはっはっはっ。流石俺。大した外道っぷりじゃねーか。ボクはあいつとは違う?一緒じゃねーか。こいつは傑作だ。ちゃんと愛する?玩具みたいに扱わない?) …。 俺(裏)(一回でやめときゃよかったのにな。あははははははは) どうして…。どうしてこうなっちゃったんだ…。最初は大丈夫だったのに… 俺(裏)(前にも言っただろ?俺はお前の一部なんだよ。くくっ) …。お前の人格が無くてもボクはお前みたいになる可能性があったってこと? 俺(裏)(ご名答。よーくわかってるじゃねーか) …。 リーネ「…はぁ。…はぁ。んんっ…お兄ちゃん…」 俺「…ごめんリーネ」 リーネ「…いいよ」 俺「本当にごめん…」 http //www16.atwiki.jp/vip_witches/pages/385.html
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/1161.html
そして1月後…… ~滑走路~ ミーナ「俺さんにリーネさん、本日よりブリタニアへ一時戻ってもらいます。最近はネウロイの出現頻度も減っているみたいなので予定通りの日程になります」 俺「ついに……か」 ミーナ「俺さんどうしました?」 俺「きっと少し位は向こうで時間も取れそうだから久しぶりにお墓参りにでもいけるな、と」 ミーナ「そういえばそうね、丁度良い機会なのかもしれないわね」 操縦士「そろそろ発進予定時刻ですが」 ミーナ「ごめんなさい。行ってらっしゃい2人共」 俺「それでは1週間ブリタニアに行ってきます」 リーネ「ミーナ中佐いってきます」 ~ブリタニア~ 俺「しかしいい加減だな、わざわざ呼んでおいて、やっぱり特に何もないから1週間ゆっくりしてろって」 リーネ「でも、何もなくてよかったね。ブリタニアに何か悪いことが起こったんじゃないかって心配だったよ」 ?「リーネお帰り~!」 リーネ「きゃっ、苦しいよお姉ちゃん」 ウィルマ「カワイイ妹が帰ってくるって聞いたから迎えにきたよ。で、そっちの子が俺君かな?」 俺「ええ。俺です」 ウィルマ「なるほどね~。私はウィルマ。君のお姉ちゃんだよ」 俺「そうですか。俺には姉なんていないので」 ウィルマ「あれ……リーネ、俺君が何か冷たいんだけど」 リーネ「お姉ちゃん、ちょっと訳ありで後で説明するね。あ、まってよお兄ちゃん!」 俺「うるさいな……着いてくるな」 ウィルマ「……ま、いいか。あっこら!待ちなさい二人とも~」 俺「……」 スタスタ…… リーネ「待ってお兄ちゃん!何処へいくの?」 俺「何処へ行こうと俺の勝手だろう……」 俺「……」テクテク リーネ・ウィルマ「かくかくしかじか」テクテク 俺「…………」テクテクテクテク リーネ・ウィルマ「かくかくしかじか」テクテクテクテク 俺「……何で着いてきてる」 リーネ「私はお兄ちゃんのことが心配で」 ウィルマ「私はお父さんから俺君を連れてくるようにいわれてるから」 俺「チッ……勝手にしろ」 店員「ありがとうございましたー」 俺「花も買ったしこれでいいな」テクテクテクテク リーネ「お兄ちゃん一体何処へ行くんだろう?」 ウィルマ「花束なんて買っていたから彼女との待ち合わせとか?」 リーネ「えっ!?」 ウィルマ「どうしたんだい?俺君に彼女が居ると困ることでもあるのかい?」 リーネ「ううん。そんなことは聞いたことないから少しびっくりしただけ……」 ウィルマ「おや、目的地に着いたみたいだよ」 リーネ「あっ、あそこは……」 ウィルマ「お墓……だね」 リーネ「きっと、俺さんのお母さんがあそこに居るんです……」 ウィルマ「そうだったね。俺君のお母さんはもう亡くなっていたんだっけ」 リーネ「うん……」 俺「ふぅ、母さんただいま。今まで忙しくて来れなくてごめん……ようやく今日ここにこれたよ」 俺「うん、色々あったんだ……」 俺「母さんは絶対反対するだろうけど、俺はやるよ……また近いうちに会いに行くよ。またね、母さん」 ウィルマ「俺君遅いねー」 リーネ「仕方ないよ、お姉ちゃん。久しぶりに来たみたいなんだし積る話だってあるよ」 ウィルマ「うーん。お父さんは俺君を連れてこいって言ってたけど本当に大丈夫かなー」 リーネ「どうして?」 ウィルマ「リーネの話じゃ俺君はお父さんのことを相当恨んでるみたいだし、会った瞬間殴りかかったりするんじゃないかって」 リーネ「殴りかかるだけならまだいいけど……もの凄く嫌な予感がするよ」 ウィルマ「帰ってきたみたいだよ。大丈夫よきっと。俺君、もう用事は終わった?」 俺「ええ、終わりました」 ウィルマ「それじゃ家に帰ろうか」 ウィルマ「さ、ついたよー。早く家の中に入った入った」 リーネ「ただいまー」 俺「……」 母「お帰りなさい、ウィルマ、リーネ。それと俺君もお帰りなさい。あなた、リーネ達が帰ってきましたよ」 父「お帰り、ウィルマ、リーネ。そして……お帰り俺君」 俺「……」 父「聞きたい事や知りたいこと、話したいことも色々あるだろう。長くなるだろうから私の部屋で話そうか」 俺「はい」 父「リーネにも話があるから一緒に着なさい」 リーネ「はい」 ~父の部屋~ 父「さて、何から話すべきか……まずは俺君には色々と謝らないといけないな……」 俺「謝る事も、俺に話す事も……必要ないよ」カチャリ 父「そうか……それが俺君の選んだ答えか」 リーネ「えっ?お兄ちゃん?何で銃なんて持ってるの……? 」 父「俺君、今はそれを下ろしてはくれないか?私は君に真実を全て話さなくてはいけない。君のお母さんとの約束でね、君が私のところへ来たらすべてを話してやってくれ、と頼まれているんだ。その話が終わった後から、私を撃つなりすればいい」 俺「……いまさら真実なんて知っても意味がないし知りたくもないね」 父「俺君、気持ちはわかるがまずは落ち着いてはくれないか」 俺「うるさい!」タンッ 父「うぐっ……」 リーネ「お父さん!?」 俺「……言い残すことは?」 父「俺君には本当に悪い事をしたと(タンッタンッ)……うぐっ、うう……」 俺「そんな言葉は聞きたくない」 父「すまない……本当にすまない……」 俺「あんたも今から母さんと同じ場所へ行くといい。いや、同じようで違う場所かもしれないな」 カチャリ…… リーネ「お兄ちゃんだめ!」ガシッ タンッ 俺「……邪魔をするな!」 タンッ 俺「しまった……外した!?」 ウィルマ「さっきから騒がしいけど一体……お父さん!?」 俺「チッ……ここまでか!」 リーネ「待って、お兄ちゃん!」 俺「離せ!」ドンッ ウィルマ「リーネも大丈夫!?お医者さんを呼んでくるからお父さんのことをお願い」 リーネ「うん、押されて転んだだけだから大丈夫……それよりもお父さん大丈夫!?」 父「うう……何とか大丈夫だ……足と腕を撃たれただけだからね……それよりリーネ、本当なら私が行かないと行けないのだが……こんな状態では無理だ、だから俺君を頼む。たぶん俺君は彼が生まれ育った家へ向かっているはずだ……」 リーネ「でも!お父さん……こんなに血も出てるし……」 父「命に関わるほどではないから大丈夫だ……それに命にかかわるのは私でなく俺君のほうだ……彼はたぶん私を殺した後自分も死ぬつもりだったようだ」 リーネ「そんな……」 父「それが失敗に終わったんだ。ここで死のうとしてもさっきみたいに邪魔が入る。邪魔が入り失敗したらあの銃の装弾数を考えるともう撃てない。そして、このことを我々が警察や軍に連絡すると思っているのだろう、だから彼は最後に生家で……ううっ」 リーネ「お父さん!?大丈夫!?」 父「私は大丈夫だから……行きなさいリーネ。俺君を早まらせてはいけない」 リーネ「うん……おにいちゃんを絶対につれて帰ってくるね」 父「場所は…………だ」 俺「失敗か……最初の1発でやっておくべきだった……どうして最初に足なんかを撃ったんだ……」 俺「母さん……仇は取れなかったよ。俺ももう少ししたらそっちに行くよ。ははっ駄目か、俺は母さんと同じ場所ではなくて地獄行きだったな……関係ない妹をあんな目にあわせたんだ……」 俺「この16年色々あったな……」 俺「さてと、思い残す事は幾つかあるけれど……それをやってる時間はもうない」 カチャ 俺「多分もう二度とチャンスは来ない……」 俺はこめかみに銃口を当て 俺「母さん、さようなら……そしてごめんなさい……」 ダンッ 俺は引き金を引いた…… 俺「……ぐぅ」 リーネ「はぁ……はぁ……間に合った」 俺「ぐっ、銃を狙撃したのか!なんで邪魔をした!」 リーネ「ごめんなさい、お兄ちゃん。でも、こんな終わりかたは絶対にだめだよ……」 俺「これでいいんだ、これで……成功しても失敗してももともと俺は死ぬ予定だったしな」 リーネ「じゃあ死ぬ前にお父さんのお話しだけでも聞いてあげて。それからでも死ぬのは遅くないでしょ?」 俺「……留置所や刑務所の中じゃ死ねないだろ?」 リーネ「お兄ちゃん、今回の事はお父さんは警察にも軍にも何も言わないよ。だからお願い、お父さんの話を聞いてあげて!」 俺「どうしてだよ……俺はあいつを殺そうとしたんだ。なのになんで……」 リーネ「お兄ちゃん……お父さんはお兄ちゃんのお父さんでもあるんだよ?」 俺「……」 リーネ「お兄ちゃんは、お父さんをお父さんと認めてないだろうけど……お父さんから見ればお兄ちゃんも……家族なの」 俺「……」 リーネ「だからお願い。少しだけでいいの。話を聞いてあげて?聞くだけでいいの……お父さんを許さなくたっていいから……」 俺「……わかった。話を聞くだけだからな」 リーネ「お兄ちゃん、ありがとう」 ~父の部屋~ 父「まずは何から話そう。いや、話すよりもあれを見てもらったほうが早いだろう。リーネ、机の上に置いてある箱を俺君に」 リーネ「はい、でもこれはなんですか?」 父「中を開けてみればわかるよ」 俺「大量の手紙……?それも全部差出人は母さんから!?」 父「手紙の中身も読んで貰っても構わないよ。できればすべて読んで欲しい位だ」 俺「嘘だろ……あの時の事もあの時の事も全部援助があって……」 俺「昔は分かるわけなかったけど今になって考えてみればそうだよな……死にそうになったときに高度な医療が受けれたのも、俺が学校にずっと行けたのも……」 俺「母さん、なんで肝心なことを教えてくれなかったんだよ……くそっ…くそっ……俺のやっていた事はなんだったんだよ……くそっ……」 俺「くそ…くそっ……うっ……俺はなんて取り返しのつかない事をしてしまったんだ……ううっ……うっ……うわあああああああああ」 リーネ「お兄ちゃん……」 俺「……」 父「俺君、もう気持ちの整理はついて落ち着いたかな?」 俺「はい」 父「そうか。これで少しは誤解が解けたみたいだから君のお母さんとの約束は果たせたよ。ウィルマ、俺君にあれを」 ウィルマ「お父さん、本当に……?」 父「ああ、これは彼ら親子2人への償いでもあるんだ、後の事はすべて母さんに話してあるから大丈夫だ」 ウィルマ「わかったよ、お父さん。俺君これを」 俺「……」 父「さあ、俺君。私を撃つといい。弾は一発しか入れてないから今度は外してはいけないよ」 俺「……」カチャリ リーネ・ウィルマ「えっ!?」 父「俺君!?」 俺「……最後にまた迷惑をかけることになるけれど……死ぬべきはあなたではなく俺です」 父「やめないか、俺君!君はまだ死ぬべきじゃない!」 俺「いえ、俺はもう生きているべきじゃないんだ……」 父「君のお母さんがどれだけ君に幸せになって貰いたいと思っていたか……」 俺「俺が幸せに生きる資格なんてもうありません……リーネ、君には取り返しのつかない事をしてしまったね……許されるとは思ってないけど俺の命で償うよ……」 リーネ「まってお兄ちゃん!そんなの絶対に許しません!」 俺「死ぬ前にちゃんと話は聞いただろう?それに言っただろ……許して貰えるなんて思ってないって。俺なりのけじめさ……」 リーネ「なら、許してあげるから死のうなんて考えないで!」 俺「それは……ずるいよ。リーネ」 リーネ「じゃあ、お兄ちゃんの命なんかじゃ償いきれないから私のいう事を2つ聞いてください。その後からなら勝手に死んで詫びようが何でもしていいですから……」 俺「……なんだい?」 リーネ「1つはお父さんを許してあげて」 俺「それはもう大丈夫だよ……もう1つは?」 リーネ「ならお兄ちゃんの事を、私がお兄ちゃんの事を好きでいる間は死なないで?」 俺「……なんで。あんなに酷いことをし続けた俺なんかを……好きで居られるんだよ」 リーネ「わからないです……」 俺「……そうか。そうだよな。すまなかった。リーネだって人に復讐したくなるよな」 リーネ「!?」 俺「今、俺に対する一番の復讐は俺に自殺させないことだもんな……」 リーネ「違う!違うの……私本当にお兄ちゃんの事を……」 俺「だから、なんで俺なんかなんだよ……」 リーネ「最初は怖い人、酷いことをする人ってずっと思ってました……でも、そのうちどんどんと……ゴニョゴニョ……こんな私にした責任をちゃんと取ってください!」 俺「でも、俺たちは兄妹で……」 リーネ「お兄ちゃん、今更ですよね?」ニッコリ ウィルマ「そうよねーあなたたちは兄妹なのよね。兄弟同士でその……するのは問題よね」 父「まあ、いいじゃないか。まだ俺君は俺君だからね。これからはリーネの事を頼んだよ」 ウィルマ「ちょっと、お父さん!?」 父「それにウィルマ、お前も人の事はあまり言えないだろう?」 ウィルマ「うっ……それを言われるとねー」 俺「それなら、もう少し生きてみるか……」 父「そうしなさい、俺君。若さゆえの過ちは誰にだってあるものさ」 俺「そうしてみます。ロマーニャに戻るまで後6日もあるし丁度良い機会かもしれません。色々ゆっくり整理して考えてみることにします」 父「そうするといい」 ~俺部屋~ 俺「リーネ、さっきは何であんなことを?」 リーネ「だって……あんな事になっちゃったけど、お兄ちゃんは私の初めての人で、その、あの……最初は怖い人だったけど、そのうち気持ちいいことをしてくれる人になっていって……それと二人っきりじゃないときは優しくて、気づいたら多分好きになって……」 俺「そうか……」 リーネ「だから、本当にお兄ちゃんの事を……好きになってもいいですか?」 俺「ああ……」 俺「……」 リーネ「……」 10cm、5cm、3cm、1cmと自然とお互いの顔が近づいていき…… …ちゅっ リーネ「ようやくキスしてくれた……」 俺「ああ、そういえばキスは初めてか」 リーネ「えへへ、する順番が普通とは逆になっちゃったね」 俺「……まぁな」 リーネ「お兄ちゃん、もう一回……ちゅっ…んっ」 俺「リーネが満足するまで何回でも……ちゅ……れろ……」 リーネ「えへへ、じゃぁ、もう一回……ちゅっ、んっ……ちゅぱ……」 俺「……満足した?」 リーネ「ううん。まだ……次は恋人同士ですること……///」 俺「……本当にするのか?無理にしなくても……」 リーネ「ううん。私がしてほしいの!でも……優しくしてね?///」 俺「ああ、優しくするよ……」 <ギシギシアンアン ウィルマ「はぁ……この調子だと私より先にお父さんに孫の顔を見せることになるんじゃないかしら……」 <ギシギシアンアン ウィルマ「まだやってる…若いっていいわね。あの二人、一体何回やってるんだいまったく……。私も帰ったら、頑張ってもらおっと……」 1週間後 ~ブリタニア基地滑走路~ 父「リーネに俺君、ロマーニャにいっても体には気を付けるんだよ。そしてまたここに帰ってくるんだよ」 俺「ええ、ありがとうございます」 リーネ「うん、お父さん」 母「俺君も、家を自分の家だと思って、また帰ってきてちょうだいね」 俺「わかりました。それじゃぁ俺たちはそろそろ行きます。後、色々とご迷惑をおかけました」 」 父「あの程度迷惑の内に入らないさ、さあいってらっしゃい、リーネ、俺君」 俺「行ってきます」 リーネ「行ってきます、お父さん!」 俺「ボソッ(行ってきます、父さん)」 母「行ってしまいましたね」 父「そうだね、でも最後に俺君は……」 母「こそっとだけど聞こえましたね」 父「ああ、あの言葉を聞けただけでも私は満足だよ」 ~輸送機内~ リーネ「お兄ちゃん、お別れの時、最後お父さんって」 俺「ん、何のことだ?」 リーネ「ううん、なんでもない」 俺「それよりもリーネ、本当にいいんだな……?」 リーネ「うん」 俺「そうか……さ、基地が見えてきたぞ。また明日から大変だろうな」 リーネ「うん、頑張ろう。お兄ちゃん」 俺「ああ、そうだな。がんばろう」 2部へ…… もどる
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/2298.html
441 :深優は泣いた ◆J9zPo6rgI.:2011/05/14(土) 22 08 18 ID xYocYX82 ○二人の受難 ・・・ここは何処でしょうか・・・。 たった今目が覚めました、どうやら無事に転送されたようです。 落ち葉の布団で眠っているような体勢になっていましたので、急いで体を起こします。 辺りを見渡すと、鬱蒼とした草木で太陽が遮られ、 おそらく夕刻に近いのでしょうか、両条件が重なってとても薄暗いです。 肝心なのは、お兄ちゃんと先生もちゃんと近くにいるかどうかです。 もちろん居るはずだと信じて二人の名を呼び、周囲に目を配ります。 ・・・ですが呼べど探せど二人の気配、姿を確認する事が出来ません。 二人が身が心配でならないし、薄暗い中ひとりぼっちでいるのが不安なのもあって、 早くこの状態から抜け出そうと必死になって探します。 「お兄ちゃん~!せんせ~!私ここだよ~!」 ダメです反応はありません。 歩いていて分りましたが、どうやら最初に目が覚めた場所に戻ってきているようで、 これでは出口が見えるはずもなく、思ったより複雑で広い森の様です。 さらに先生から貰った羅針盤もなぜかしっかり機能しません。 ・・・陽も落ちかけています、本当に暗いです、どしたらいいのでしょう。 先程から、心細さから泣いてしまっています。 とうとう私の足は止まって、大木の根元にしゃがみ込んでしまいます。 「グスン・・・お兄ちゃん会いたいよぉ・・・どこにいるのぉ・・・」 つらい気持ちになったとき、思い出されるのはお兄ちゃんの顔。 一週間に一度も忙しくて帰ってこれない事も珍しくなかった先生に代わって、 近所の女性達が私の面倒を代りばんこで見てくれましたが、あまり長居はしてくれません。 でもお兄ちゃんだけは、私が十二歳になる頃まで、 お家にいっぱい来てくれて、お泊まりもたくさんしてくれました。 いつも玄関先でお兄ちゃんが来るのを座って待って、来たら腕に飛びついたものです。 私の人生は今までお兄ちゃんを中心に回っていた、と言っても過言ではありません。 したがって、お兄ちゃんの強烈過ぎる存在感が、 私の頭に他の人が入り込む余地を無くしているのです。 442 :深優は泣いた ◆J9zPo6rgI.:2011/05/14(土) 22 08 59 ID xYocYX82 私はお兄ちゃんのことが恋しくなると、ついつい独り言を始めます。 「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん、 私とりぼっちはいやだよぉ、どうしておかしいよ変だよ、なんでお兄ちゃんがそばにいないのどうして、ねぇ誰か教えて、こんなことあっていいの、ねぇお兄ちゃんそうおもうでしょ。いるんなら返事をして、私こんなにたくさんお兄ちゃんの名前を呼んでいるのにどうして。聞えなかったの?そうなの?じゃぁもう一回だけ言うね。お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん・・・聞えた?じゃあ、さすがにお兄ちゃん隣にいるよね・・・・・・いない!やっぱりいない・・・なんで・・・!お兄ちゃん私のことがきらいになったの!?私はこんなにお兄ちゃんの事を愛しているのに・・・ひどいよ・・・ううん、ごめんなさい、私の愛が足りないからなんだね、じゃぁどうすればいい?・・・うん分った、お兄ちゃんとの楽しい思い出を語れば嫌いにならないでくれるの?うふふ、お兄ちゃんたら私の愛を確認したいのね、そうだよね不安だよね、私もその気持ち凄く分るよ。私なんか最近いつもお兄ちゃんのぬいぐるみに話しかけてるもん。でもぬいぐるみは本物じゃないから全然返事をしてくれないの、やっぱり私の愛しい愛しい愛しい本物のお兄ちゃんが良いよ、朝起きたらお兄ちゃんが隣で気持ちよさそうに寝ていた、なんてことおきないかなぁって眠る前想像しちゃう。でも私の想像が現実になったことなんて一度もないんだよ。そうそう、夢も同じでね、一週間に一、二回は見るんだけど正夢だったことなんて一回もない。えっ・・・夢の内容?ほとんど、お兄ちゃん絡みなんだよ、でもごめんなさい、内容は恥ずかしくて言えないの。お兄ちゃんが私を変な目で見るようになっちゃうかも知れない内容なの、でも夢って生理的現象だからしかたないよね、でも私眠る前にちょっとだけ夜空にお願いするの、お兄ちゃんと私の誰にも邪魔されない、全てのしがらみから自由な世界で寄り添って愛し合う夢をみますようにって。あっ・・・お兄ちゃんごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいお兄ちゃん、私調子に乗って逸らしちゃったね、ごめんなさい。次から気をつけるから嫌いにならないでねっ・・・。えーっとね、お兄ちゃんとの楽しい思い出を語らせてくれるんだよね、うん余裕だよこんなの、日付、時間、場所、状況、服装、言動全て憶えているよ、えっ?当り前だよ、私が憶えていないわけないよ、おにーちゃんの妹だもん・・・さぁ、準備はいい?じゃぁ行くよ・・・」 寂しさから逃避するため、お兄ちゃんとの楽しい思い出を回想していたら、 「おっぱいおっきいおねーちゃんどうしたの?」 不意に背後から声をかけられます、赤い装いの小さな女の子のようです。 陽ノ国的な装いに、やや小麦色の肌、銀色の髪であることから、 菱島にいることは間違いないようです。 「・・・・・・えっ、私の事・・・?」 「うん。やさいうってるおみせで、めろんってあったの。それくらいおおきい」 「そんなに大きくないよ・・・」 「おおきいよー。ミアもミアのおねーちゃんもひんにゅーだから、うらやましいなぁ」 「ふふ・・・そっか、ねぇ君、ミアちゃんって名前なの?お家はこの近く?」 「うん。おっぱいおねーちゃん、このきにすんでるの?」 「ううん、ちょっと遠い所に私のお家はあって、今は迷子になっているからここにいるの」 「うーん、そーかぁ。おにーちゃんってだぁれ、すきなひとぉー? ひゃっかいくらい「おにいちゃん」っていってたから、きになったー」 思いもよらなかった質問にどう答えようか迷いましたが、正直な気持ちで答えました。 「うん・・・すっごく仲良しで大好きだよ、でも残念、片思いなの。 本当の気持ちを伝える勇気がなくて、今のもどかしい状態に至る、って感じかな・・・」 「じゃぁもし、こくはくしたくなったら、あいしてるっていったらいいよぉ。 おかあさんがこれのほうがすごいって」 「ふふふ、助言ありがとう。 でも、言われたら本人が困ると思うから、大事なとき以外使わないでおくね」 「えーっ、おっぱいおねーちゃん、それじゃぁおそいよー。 だれかにとられちゃうよぉ、いいのぉ? みあのおねーちゃんがいってたよ、すきなこをじぶんのものにしたければ、 せっきょくてきにしつこく、からだでゆうわくすることがだいじだって。 これってどういういみー?おしえておしえて」 443 :深優は泣いた ◆J9zPo6rgI.:2011/05/14(土) 22 09 53 ID xYocYX82 えっ・・・どうしよう・・・こんな小さい子相手に答えればいいのかなぁ。 嘘をついたり無視するのは良くないし・・・なんて言おうかなぁ・・・。 そうだ、ちょっと包んだ表現にしてみよう。 「積極的は、好きな人にたくさん自分の気持ちを伝えること。 しつこくカラダで誘惑は・・・え~とその・・・ もっと深く仲良くなってくれれば・・・私からご褒美がありますよっ、 ていうのを何度もちらつかせる、恋の駆け引きみたいなもの・・・こんな感じ、かなぁ・・・」 「どんなごほうびくれるのぉ?おいしい?」 「・・・それはねっ・・・好きな人が喜ぶようなことしてあげるの・・・」 「う~ん、それってからだでするの?」 「うん・・・」 「どんなふぅーに?」 「えっと、それはその・・・私・・・経験がないから詳しくは・・・」 「う~ん、おっぱいおねーちゃんもしらないんだぁ・・・・・・あっ!みあわかった! みあのおとうさんとおかあさんが、よるにふとんでしてるのだよ、ぜったいそうだぁ。 あれね、すっごいんだよ、あかあさんのかわいいこえとか、 おうちのゆかがゆれるおともきこえるよ。 きのうね、かくれてみていたら、 おとうさんにみつかってげんこつされたんだよ、いたかったなー」 「そ、それはそうだよっ・・・ミアちゃんにはまだ早すぎるよっ・・・そ、そんなこと・・・」 「う~んわかったぁ・・・。 ねーねー、おっぱいおねーちゃんは、おにーちゃんにごほうびあげないの? 仲良しなんでしょー、おっぱいおおきいからいろんなことできそー」」 「うん・・・そうだね・・・お兄ちゃんが私を受け入れてくれるのならいつでも・・・」 「やさしいしきれいだしおっぱいもおっきいから、 すぐにおにーちゃんのおよめさんになれるとおもうよー」 「うん、ありがとね・・・」 ・・・お嫁さんかぁ・・・そう言えば八歳の頃、 お兄ちゃんにお嫁さんに貰ってほしいってお願いしたことありました。 そしたら「ミューが十七歳になったら貰ってやる」と約束してくれました。 私は約束状なるものを作って署名させ、 よく引き出しから取り出しては、心をときめかせて眺めていました。 現在もそれが財布に入っています。 十七歳の件ですが、実はあと四日で十七の誕生日を迎えます、ですが期待はしていません。 お兄ちゃんからすれば、幼い私のお願いが本気だとは思えるわけありませんですし、 遠い過去の遊びの一場面を律儀に憶えているわけもありません。 でも、お兄ちゃんが私に嬉しい期待を持たせてくれたことに感謝です。 すでに涙は乾き、心にも余裕が出てきました。 焦らずとも、すぐに二人に会えるような気がしてきました。 陽は完全に森から姿を消し、夜の闇へと変化しつつあります。 「ねぇミアちゃん、もう暗いから帰った方がいいよ。 お家近いんでしょ、私送ろっか?」 「うん!こっちだよ!」 ミアちゃんが元気よく私の手を引っ張りながら、草をかき分けて進みます。 一応、均された細い道があるのですが、 そこを歩いてゆかないとなると、おそらく近道なのでしょう。 暗くてほとんど前が見えず、不慣れに歩く私と違って、 手馴れた足取りで分け入って行きます。 444 :深優は泣いた ◆J9zPo6rgI.:2011/05/14(土) 22 11 20 ID xYocYX82 少し傾斜のある崖を下っていくと、集落の明かりを発見しました。 土壁は白く塗られ、紐や石でしっかり固定された大きな藁葺屋根のついた家が、 不規則に並ぶ、陽ノ国の典型的な村落風景でした。 異国感を感じる部分はありますが、 私たち陽ノ国人と源流で繋がっているような気がして、感慨深くなります。 村を眺めているうちに、 「みあちゃんこの村に住んでるんだ、きれいな村だねっ!」 「うん! あっ、そーだぁ、あのね、おっぱいおねえちゃんもいっしょにごはんたべよっ!」 「・・・気持ちは嬉しんだけど・・・ごめんなさい、私探している人達がいるの」 「おにーちゃん?」 「湛山先生っていう人も探してるの」 そう教えると、ミアちゃんが嬉しそうに反応しました。 「わぁ!さっきミアのおうちにきてたよー。 つよそうなおじいちゃんでしょー?かっこいいかたなもってたよ」 「えっ!その人ミアちゃんのお家に来てたの?あとほかに誰か一緒にいなかった!?」 「いたよっ!なまえわかんないけど、おれのみゅーがーってさけびながら、ないてたよ」 間違いありません、あの二人です・・・嬉しすぎて興奮を隠せません。 しかし、すぐに焦る気持ちへと入れ替わりました。 今もいるとは限らないからです。 「お願い・・・今すぐミアちゃんのお家に連れてって!」 「こっちだよ、ついてきて」 ミアちゃんは私が焦っていることを悟ったのか、走って誘導します。 かすかな明かりに目を凝らし、見失わないよう注意を払って追いかけます 二百歩ほどの場所で、みあちゃんの歩みが止まります。 止まった先には大きな家があり、 ミアちゃんは門をくぐり中庭を抜けて、玄関に入っていきました。 私は合図があるまで門外に待機です、人様の家ですから。 「ただいまー、おっぱいおねーちゃんつれてきたよ。 あー、なんでついてこないのー!こっちきてー」 「ごめんなさい・・・勝手に入ったらまずいかなって思って・・・」 許可を貰ったので、私も玄関におじゃまさせてもらいます。 廊下にはミアちゃんによく似た女の子が立っていました。お姉さんかな? 即座に明瞭と挨拶をしようと試みましたが、初めての場所、初対面の人、 とだけあって緊張してへんてこな挨拶になってしまいました。 「は、はじ、はじめまして、い、いしはし深優ですっ、こんばんっわっ・・・」 その人は私を見るなり振り返って、廊下奥に向かって大声で 「旅の人ーー!みゆうっていう人来たけどーー!この人じゃないのーー!」 期待と緊張で、どきどきしながら縮こまっていたら、みあちゃんが 「ねっ?ミアのおねーちゃんっぜんぜんおっぱいないでしょ。 ちょっとだけわけてあげてよー、ついでにミアにもちょーだい」 「み、みあちゃんっ・・・人前ではみゆうって呼んで・・・恥ずかしいからっ・・・」 「みーあー!ずっと深優さんのこと、おっぱいおねーちゃん、って呼んでたの? 失礼でしょ!それに勝手に抜け出して・・・あれほど駄目だって言ったのに!げんこつ!」 ミアのお姉様のお叱りとともに、鉄拳制裁がミアちゃんにごつん、と打ち下ろされました。 「いたーい、おねーちゃんはすぐ殴る・・・ もうっ!きょうからミアのおねーちゃんは、おっぱいおねーちゃんだもんっ!」 「だーかーらっ、その呼び方失礼でしょって!制裁!」 ミアのお姉さまの容赦ないげんこつを目の当たりにし、あたふたしていたその時です。 後ろから誰かが小走りでやってきます・・・・・・お兄ちゃん!! 445 :深優は泣いた ◆J9zPo6rgI.:2011/05/14(土) 22 11 57 ID xYocYX82 「ミュー!怪我ないか!」 「お兄ちゃん!怪我はなかった?だいじょ・・・」 言葉を全て紡ぎだす前に、お兄ちゃんに力強く抱きしめられます。 その瞬間、冷たい夜風で冷えていたはずの体が一気に温かくなり、涙が溢れてきました。 お兄ちゃんの腰の辺りに手を回し、ゆっくりと抱きしめ返します。 「・・・お兄ちゃんと離れて・・・半日も経っていないのにね、 果てしなく長く感じたの・・・でもきっと、すぐにお兄ちゃんに会えるって信じてた・・・」 「そうか、ごめんなぁミュー、すぐに見つけくれなくって・・・寒かったろ・・・」 「お兄ちゃんこそ・・・寒い中探してくれたんでしょう? ・・・私全然寒くないよ、だってお兄ちゃんが温かくしてくれてるから」 そう答えると、お兄ちゃんは、はっとして少し抱きしめる力を緩めました 「あっそーいやぁ、俺ずっと走りまわってたから汗かいてるかも・・・臭い?」 「そんなことないよ、お兄ちゃんの匂い大好き・・・お陽さまの匂いがする・・・」 大胆にも、お兄ちゃんの胸に顔を深く埋め、匂いを一気に私の体へ取り込みます。 はぁ・・・はぁ・・・お兄ちゃんの匂い・・・なんでこんなに良い匂いなの・・・? 「ミュー!ちょっと人が見てるから・・・」 「私まだ、お兄ちゃんまだ繋がっていたいよ・・・ごめんなさい、 もうちょっとだけ、このままでいさせて・・・大好きだよお兄ちゃん、苦しいくらいに・・・」 お兄ちゃんに会えたという興奮で理性が保てません、猛烈に甘えてしまいます。 あとで、ちゃんと謝ります、だから今は・・・こうしていたい・・・。 「おっぱいおねーちゃんあとひとおしだよー、がんばれーひゅーひゅー、 あっ、おねーちゃん、ぽかーんってなってるーまだまだこどもだー」 次第に、安堵感からか瞼が重くなってきます・・・・・・。 私はそのまま・・・眠りの淵に落ちてゆきました・・・・・・。 583 :深優は泣いた ◆J9zPo6rgI.:2011/05/28(土) 01 09 28 ID xYocYX82 「お世話になりました。このご恩、忘れません」 「おう、アンタの大先生とやらが見つかるといいな!早く追いかけな。 それと、あっちの話色々聞けて楽しかったぜ」 俺をこの家に残し、ミューを一人探しに行った先生を追いかけるため、 一泊した家のご主人に礼を言って、足早に背を向けて歩き出す・・・・・・ といきたいところだが、ミューが森で仲良くなったというミアちゃんとやらと泣きながら、 別れを惜しんでいるため、事はそう運ばない。 「おっぱいおねーちゃん、みあのおねーちゃんになってよぉ・・・・・・ もっととまっていってよぉ・・・・・・もうミア、たんこぶいらなーい」 「ごめんミアちゃん・・・・・・そういうわけにはいかないの。 でも、またいつか絶対来るからね、約束するよっ・・・・・・!」 「ほんとぉ・・・?」 「うん・・・・・・また会いに来るから、ね?」 「いやぁだーーあ、おっぱいおねーちゃんがいなきゃミアひんにゅーになっちゃう」 うーん、ミアちゃんもなかなか頑固だ、これは手強い。 痺れを切らしたミアの姉がミアちゃんにげんこつ。普通に痛そう。 「こら!迷惑かけちゃだめでしょ、深優さんも竜史さんもやる事があるの! 竜史さん達、駄々っ子押さえておきますから早く行ってくださいな」 「そ、そうですか・・・・・・では、皆様ご達者で。おい、ミュー行くぞ」 ミアちゃんの泣きっぷりを見て、 もらい泣きをするミューの手を引き、その場を後にする。 「出会いがあれば別れもある。またいつか会いに来ればいいじゃないか」 「うん・・・・・・お兄ちゃんの言う通りだね・・・」 ・・・・・・・・・この集落は森の出口に近いので、なんなく外に出る事が出来た。 外の世界は、見渡す限りの若葉色の大平原であった。 俺の住んでいた大琉ノ町は、海岸沿いで、丘林が無数にあり、 住宅が密集した所であったため、広大な草原など無かった。 ミューはとなりで目を輝かせながら、一足先に駆け出す。 「はぁ・・・・・・どこまでもきれいな緑色・・・・・・びっくり・・・・・・」 「ああ、世界は広いんだな・・・・・・来て良かった」 二人で感動しつつ、西へ向かって進む。 さきほどの森のときもそうであったが、初めて見るような草木、花、動物、虫、人工物。 陽ノ国のものと似ているようで似ていない・・・・・・異国に来たんだと強く感じた。 ・・・・・・・・・・・・十町ほど歩いた頃であろうか、 まえから三人組みの帯刀した男が歩いてくる。 よからぬ気配を感じたので、やや進行方向を変える。 それを見た奴らは一斉に俺たちに向かって走り出した・・・・・・どうやら賊らしい。 「ミュー!走れ!振りかえるな!行け!」 ミューは俺の百歩ほど後ろで花摘みをしていて、二頭目の冠を作っているところだった。 語気を荒げた命令を聞くなり、駆け出そうとするミューに、 奴らの狙いであろう金銭等の入った袋を投げ渡した。 そしてミューの後ろ姿を懸命に追いかけたが、いかんせん俺は足が昔っから遅い。 少しも持たないうちに、奴らに距離を詰められてしまった。 ミューさえ逃がせば上出来だと考えた俺は、 反転すると同時に抜刀し、迎え撃つ姿勢で臨んだ。 勇ましく対峙したのはいいものの、命を脅かされるような場に出くわした経験はない。 心臓の小さい俺は、恐怖に体が震えて仕方がなかった。 だって死ぬかもしれないんだぞ? 「な、な、なんだよっ!」 「おめぇが思ってる通りだよ、花の輪っかなんて被りやがって」 真中にいた頭らしき男が凄みのある声で脅す。 右には眼帯男、左には斧を持った太り気味の大男。 全員濃紫色の髪をしていて、どうやらヴェイルハマ系らしい。 「はっ、こいつ震えてやがる!ちょろいな・・・・・・黒髪?東から来たのか」 「なんだよ、ふざけんなっ!・・・・・・金なら三分の一やるから、さっさと消えてくれ」 「ガキ・・・馬鹿言え、有り金とあの水色の女を貰う・・・おめぇは死にな」 死ねって・・・・・・やっぱり賊か?ほんとついてねぇ。 三人相手にやれるのか?ミューにも気を配らなくちゃいけない。 だが、やるしか・・・・・・先手を打つ! 584 :深優は泣いた ◆J9zPo6rgI.:2011/05/28(土) 01 10 12 ID xYocYX82 正眼の構えから、右横になだれ込むように胴を狙って斬り上げる! 決まった・・・!眼帯男は全く反応できず、腹を抱えて地に堕ちる。 すぐに地面を蹴り上げ、残りの二人と間合いを取る。 頭格の男が怒りを込めた表情で雑に刀を振り下ろす、しかし俺には鈍いっ! 一撃をかわすと同時に、逆袈裟斬りをお見舞いをする。 眼帯男は少量の血しぶきをあげて、ひざをつく。 ・・・いける!斧のやつと一対一! 「どうだ!お前も諦めて帰れ・・・頼むからっ・・・・・・無用な血を流したくない」 「悪いなあんちゃん、俺はあの女が欲しい、遠くからでも上玉だってわかるぜ。 つーわけで、大人しく死んでくれ」 にやついた表情で斧片手に突進してきた。 一直線の残像を描いた強烈な振り下ろしが俺の右横を掠めるっ・・・早い! 奴の振りは異常に早く、かわしたり、受け止めたりするだけで手一杯。 攻撃の手を考えさせる暇を全く与えない、容赦ない押し。 五回目の振り下ろしだろうか、その一撃は俺の前面で空を切り、大地に深く刺さる。 好機と見て、やっと反撃・・・・・・しかし、体当たり気味の諸手刈り!まずい! 突然突進してきた奴にガッチリと固定された俺の体は、 空高く抱え上げられ、地面に背中から落とされる。 そして思いっきり右肩を踏みつけられる! 息が苦しく激痛が全体に走り体が動かない。 くそ!やられた、肩外れてるな・・・・・・そう思う間もなく、 奴は胸部を思いっきり踏みつけ、俺をいたぶる。 呼吸が苦しすぎて力が入らず、抵抗空しく負けた。 俺はミューが走り去って行った方向に目を凝らし、逃げてくれることを願ったが、 こちらに走って駆け寄ってくるのが確認できた。 ・・・なんで来るんだ、来るな・・・! 「おっ、お兄ちゃん、を、見逃して・・・・・・下さいっ!お願いします・・・・・・!」 ミューは跪き、泣きながら必死に懇願する。 とても体が震えている・・・・・・きっと恐ろしくて仕方がないのだろう、 なのにそれでも俺を・・・・・・俺はなんて不甲斐ない! 「・・・・・・まだまだガキみてぇな顔してるが、いい体してる・・・・・・そそるぜ。 おい娘!こいつ返して欲しいか?」 「はい、お願いします!お兄ちゃんは、もの凄く、いい、人で、 ・・・・・・私、お兄ちゃんがいないと・・・・・・お兄ちゃんは全てなんですっ! お金ならこれで全部ですっ・・・・・・私の刀も差し上げますから」 「はっ、兄貴かよ、人種が違うじゃねぇかよ、ハハハ、まぁいい俺には関係ねぇ。 金目の物は全部貢いでもらうぜ、こいつの刀もな。 おい娘!こっち来い」 ミューは体を縮こませながら近づいてくる。 普段のミューで考えられない勇気、限界を振り切ってるに違いない。 「・・・・・・お兄ちゃんの刀だけは、と、取らないでっ、貰えますかっ・・・・・・ すごく大事にしているものなので・・・・・・」 「いいからこっち来い!」 奴は強引にミューの手を引き、自らの体に引き寄せる。 有無を言わせない態度でミューの体をまさぐり、首筋や顔に舌を這わせた。 「へっ!なんで泣いてるんだ?そうか、こんな弱っちい兄貴を情けなく思ってるからか。 じゃぁ今日から最強の俺が兄貴だ、うれしいだろ? それにしてもよぉ・・・・・・綺麗な肌をしてるし、体も柔らかいな、最高の揉み心地だ。 ああ、今すぐ犯してやりてぇ」 ミューの着衣は乱れ、体中奴の唾液だらけで、唇も強引に貪れている。 奴の言う事を何でも聞いて、全く抵抗せず、玩具のようになすがままにされている。 「グスン・・・・・・私のこと、好きにしていいから、お兄ちゃんを離してあげて・・・・・・」 あまりに残酷な光景に耐え切れなくなった俺は、 無駄な足掻きだとは思いつつも、力を振り絞って奴の足に噛みついた。 「!?いてぇだろがクソ野郎!」 ガハッ・・・・・・肺を潰された・・・・・・踏みつけんなよ、容赦ねぇな。 「イラつく野郎だ、お前の首を晒してやる」 そう言うと、五歩先に転がっていた斧を取り、高く振り上げる。 今度こそ完全に終わった、ミュー、本当にすまない。 585 :深優は泣いた ◆J9zPo6rgI.:2011/05/28(土) 01 11 03 ID xYocYX82 そう観念した瞬間、奴がもの凄い早さで視界から消えた! 何が起こったのだろうか、二十歩先まで飛ばされている。 霞んだ視界でミューに目を遣ると、足を高く突き出した状態で制止していた。 まさか、あんな巨漢を足蹴にしたっていうのか? 「お兄ちゃんを誰からも奪われない、危害を加える者は全て私が・・・・・・」 呪詛のような呟きを発しながら、奴に近付いていく。 奴は顔を真っ赤にしながら、ミューに向かってがむしゃらに振り下ろす。 ミューは余裕でかわし、顔面に強烈な突きを入れる。 その一撃で奴の右顔面が陥没し、大きくのけ反る。 その後は完全なるミューの一方的攻勢で、大きな豚の肉を叩いているよう。 なんせ奴の白地の服は、殴られすぎて真っ赤な鮮血で染まっていたからだ。 俺は唖然として言葉も出なかった、ミューの言動と異常な強さに。 返り血をふんだんに浴びても、表情からはなんらの感情も読み取ることができず、 淡々といつもの仕事をこなしているかのように見える。 あの愛嬌のある表情を振りまくミューと同一人物なのか疑う。 はっきり言って、奴らより今のミューのほうが畏怖の対象であるかのようだ。 百発近く殴られ続けた斧男は、完全に動かなくなる。 ミューは前触れなく向きを変え、軽傷を負っているほかの二人に近づいていくが、 奴らはそれに気付き半乱狂になって逃げていく。 それを見届けると、俺の方へ小走りしてきた、天真爛漫な笑顔で。 「お兄ちゃんすごいでしょ~、私悪い人やっつけたよ、もう大丈夫だよっ。 褒めて褒めてぇ、いつもの頭なでなでするのして欲しいな~えへへ・・・・・・」 ミューの瞳は、異常なまでに純粋な混じりっ気のない清らかさを湛えていた。 俺の目には、ミューであってミューではない、いわば半別人のように見えた。 この衝撃的な変わりようを目の当たりにしたためか、 反動でむしろ頭はすっきりし、体も軽く感じる。 にもかかわらず、返す言葉が見つからない。 「・・・・・・そっか、お兄ちゃん体が痛いんだ。 私が近くの村まおんぶしてあげる、それですぐにお医者さんに診てもらおうよ。 ねっ、お兄ちゃん?・・・・・・頷くだけでいいから、 ・・・・・・なんで返事をしてくれないの?何かまずいことしちゃったかなぁ」 できれば触れたくなかった事だが、勇気を出して尋ねる。 「・・・・・・斧持ってる男、なんで動かないんだ?」 「お兄ちゃんに酷いことしようとしたから、ちょっとだけお仕置きしたよ。 でも、すぐに動かなくなっちゃった」 「死んだってことか・・・・・・?」 「うん!兄妹愛は偉大だねっ!」 手を汚させてしまったことに深い罪悪感。 天を仰いだ。 堪らずゆっくりと上体を起こし、ミューを抱き寄せた。 「あ・・・・・・私を抱きしめてくれるの・・・・・・嬉しい、頑張って良かったなぁ。 ふぁ~、やっぱりお兄ちゃんの匂い大好き、いい匂い・・・・・・落ち着く」 「もう何も考えるな、言うな、思い出すな、何も起きなかったんだ、いいな?」 「うん分かったぁ・・・・・・」 「分かればいいさ・・・・・・おい、眠たそうだな」 「うん・・・・・・お兄ちゃんに抱かれるとすぐに眠たくなってきちゃうの、何でかな」 「ミュー、眠って今日のことは忘れろ」 「ありがとう、私、世界一幸せな人だね、 お兄ちゃんがこんなに大事にしてくれるもの・・・・・・ お兄ちゃんは私がずっとずっと守るからね・・・・・・」 もう少しやりとりしたところで、ミューはすやすや眠ってしまった。 ミューをおぶって、近くの町まで移動しようとしたが、 悪人とはいえ、盗賊の奴にも手を合わせ冥福を祈らねばと思い立ち、 血だらけの草地へと歩み寄る。 ・・・・・・もはや肉塊と呼べるものになっており、一瞬で吐き気を催した。 横たわる屍を前に、俺はむせび泣いた。
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/460.html
137 名前:5月9日投稿日:04/05/09 15 37 ID ??? 「「僕のお母さん」 5年I組 アルフレッド=イズルハ=G 僕の家には本当のお母さんはいません。 小さいころからいなかったので、僕はお母さんがどんな人か覚えていません。お父さんも同じです。 こう言うと、たいていの人は「かわいそうだね」とか「寂しいだろうね」と言ってくれますが、僕はちっとも寂しくありません。 というのも、僕には12人ものお兄ちゃんがいるからです。 ケンカしたり、大さわぎしたりですが、毎日仲良く暮らしています。 それに、さっき本当のお母さんはいない、と書きましたが、お母さんみたいな人はいます。 ロランお兄ちゃんです。 ロランお兄ちゃんは僕が小さい頃からずっとめんどうをみてくれました。 前にテルコットとチェイに「お母さんってこんな感じかな」と聞いたら、「お母さんよりもずっと良い。美人で優しくてうらやましい」と言っていました。 僕も、ロランお兄ちゃんがお兄ちゃんで良かったと思います。 ロランお兄ちゃんは本当にとても優しいからです。 いつもニコニコしていて、ロランお兄ちゃんがいると家の中があったかい感じがします。 ロランお兄ちゃんは本当はまだ学校に行けるのに、家で家事をやって、毎日僕たちみんなにおいしいご飯を作ってくれます。 そうじや洗たくもきちんとして、ジュドーお兄ちゃんやガロードお兄ちゃんは「主婦顔負けだ」と言っています。 ロランお兄ちゃんは僕だけじゃなく兄弟みんなのお母さんですし、兄弟全員がロランお兄ちゃんをお母さんみたく思っています。 僕はずっとロランお兄ちゃんと一緒にいれたらいいなと思って、前にそうお願いしたら、ロランお兄ちゃんは笑って「うん、いいよ」と言ってくれましたが、後でウッソお兄ちゃんにしかられてしまいました。 いつまでもこの家にしばりつけていてはいけないのだそうです。 「僕くらいの年の頃からずーっと家事をやっているんだぞ、これからもずっとさせる気?!」と言われた時、ショックを受けました。 それを言うなら、僕くらいの頃にはもう僕のめんどうをみてくれていましたし、今の僕が5才くらいの子のめんどうをみながら家の手伝いをできるかと言えば、できそうにありません。 ずっと、大変だったんだな、と今さらですが思いました。 ウッソお兄ちゃんは僕のすぐ上のお兄ちゃんですが、僕よりものすごく大人で、1人で何でもできます。 僕もウッソお兄ちゃんみたいに何でもできるようになったり、自分のことだけでなくロランお兄ちゃんのことも考えてあげられるようにならなくちゃな、と思いました。 僕も他のお兄ちゃんたちみたいにアルバイトやお仕事をしてお金をかせげたらいいのですが、まだ小学生なので、今よりもお手伝いをしようと思います。 ロランお兄ちゃん、いつもいつもありがとう。 これからもよろしくね。」 母の日の授業参観で作文を読むアル。 涙ぐんで聞いているロラン。 こんな可愛い男の子見た事無いわぁ(*´д`*)、と思わずロランを魅入ってしまう主婦達。 このあとの保護者懇談会では主婦達との主婦話が弾む弾む。 141 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:04/05/10 01 14 ID ??? ジュドーガロードの作文 無し 担任の一言 「ジュドー君ガロード君は原稿用紙は売るものではないということをまずおぼえましょう」 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ アルフレッド・イズルハ ガロード・ラン ジュドー・アーシタ 学校
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/1222.html
33 キモウト淫語 sage 2010/11/08(月) 18 17 24 ID VtRso2am おっっっにいちゃ~ん♪ えへへ~♪ お兄ちゃん捕まえた~♪ ねえお兄ちゃん、どこ行こうとしてたの? 約束したよね?今日はボクと遊んでくれるって? 本屋さん? ふ~ん。そっかぁ♪ てっきりフラれた女のところに行こうとしてるのかと思っちゃったよ~♪ そうだよね~♪ お兄ちゃんの彼女のくせに、キスの一つもさせてくれない女になんて、未練がある分けないよね~♪ ところでお兄ちゃん、何を買うつもりだったの? マンガ? 参考書? まさかエッチな本なわけないよね~? だってお兄ちゃんのおちんぽは、ボクが毎日ヌいてあげてるんだから お口でちゅぱちゅぱしたり、おっぱいですりすりしたり、おまんこでずぽずぽしたり、お尻でぐちゅぐちゅしてるんだもん。今更本の中だけにいるようなメス豚なんか必要ないよね? ぁっ…え?あ、うん。ちょっと…えへへ~♪ ん~ん、何でもないよ~。ただ、今朝お兄ちゃんに膣内射精(ナカダシ)されたおちんちん汁がこぼれそうになっちゃっただけ~♪ 今朝のお兄ちゃんもすごかったなぁ~♪ おまんこに入れる前に、お口で2回もチンポミルク出してあげたのに、全然軟らかくならないんだもん その後ボクを四つん這いにして、後ろからぐちゃぐちゃと…その後も乗ったり乗らされたりひっくり返されたり、2時間ずっと犯しっぱなしだったよね? え? 何回イッたか? う~ん、覚えてないなぁ…8回目までは覚えてたんだけど… もう! しょうがないでしょ! 向かい合ってするとキモチイイんだもん! キスだけでイキそうになるのに、オチンポも入れられればイッちゃうよ! 膣内射精されれば気絶しちゃうよ! お兄ちゃんこそ何回射精したの? 全身精液まみれだし、子宮は重いし、お尻はずきずきするし…ボク壊れちゃうかと思ったんだよ?…まぁ嬉しかったけど あ、ううん! 謝る必要なんてないよ! 嬉しかったのは本当だから♪ それにしてもまぁ、すっかりクセになっちゃったよね。お兄ちゃんとの『おまんこ遊び』♪ 最初は、あのメス犬からお兄ちゃんを取り返せればいいと思ってたのに、今じゃ毎朝毎晩、お兄ちゃんと『おまんこ遊び』しないと調子が狂っちゃうんだもん ホントはね、学校でもしたいんだよ? 授業中に二人で抜け出して、人気のない教室とか、保健室とか体育倉庫とかで、お兄ちゃんがボクに夢中になってくれるまで遊ぶつもりだったの でも、まさかたった1回でボクのものになってくれるとは思わなかったよ。当然だよね。だってあの泥棒猫は、お兄ちゃんを誑かすことしか頭になかったんだから。 純情で、優しくて、汚い世界なんて何も知らないお兄ちゃんを陥れようとしてたんだよ? 許せないよ! そのくせ許したのは手を繋ぐまで。2週間も付き合ったら、普通エッチまで行っちゃうでしょ? ボク、あれでも焦ってたんだからね? 『お兄ちゃんが汚されたらどうしよう』、『お兄ちゃんが傷ついたらどうしよう』、『お兄ちゃんがボロボロになってあの女に捨てられたらどうしよう』って、そればっかり考えてたんだから でもよかった♪ そうなる前にお兄ちゃんを助け出せて。あの売女の毒牙にかかる前に、お兄ちゃんを救い出せて、本当によかった… ご、ごめんねお兄ちゃん。なんか、思い出したら涙が…ぁっ♪ ううん、いいの。こうしてまたボクのところに帰ってきてくれたんだから…♪ …お兄ちゃん。当たってるよ? もう!ムード台無し! でもしょうがないよね。毎日へとへとになるまで、二人で遊んでるんだもん。たま~に遊びに夢中になって徹夜しちゃうけどw え? …ここでしたいの? でもここ玄関…きゃん♪ もう、出かけるんじゃなかったの? くすっ♪ はいはい、しょうがない子でちゅね~♪ じゃあお兄ちゃん、遊ぼっか。二人で、二人だけで。ずっとず~っと…永遠に♪ お兄ちゃん♪ だ~い好き♪
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/1321.html
384 名前:Heartspeaks 疾病妹の疾走(1/2)[sage] 投稿日:2011/05/05(木) 03 25 40.08 ID yb8XSaNV 「あれ、鳩子?」 「お兄……ちゃん?」 休日の街角でばったり顔を合わせたのは、兄と妹と、そしてもう一人。 「『お兄ちゃん』って……え、ながみーの妹さん?」 その日の鷹司の隣には、女性がいた。 同じ店の紙袋をそれぞれ手に持って、親しげに言葉を交わしながら歩いてきた二人連れ。 (警告! 警告! 異常事態発生中!! 何これ!? 一体何が起こってるの!? 私ともあろう者が、こんなに距離が詰まるまでお兄ちゃんの存在を感知できなかった!! 隣にこの人がいたせい!? 女連れのお兄ちゃんを認識することを、私の脳が拒絶したというの!?) 「あ、えーと。紹介する。妹の鳩子。 こっちは、大学のサークル仲間の、小林」 「小林美鷺です。はじめまして」 女性は笑って軽くお辞儀した。Tシャツを押し上げている胸の曲線が、否応なく鳩子の目を吸い寄せた。 (サム、これは何ですか? いいえハトコ、それは彼女ではありません。 本当なのサム! 彼女じゃないなら何なの? おっぱいなの!? ついでに貴方も誰なのよサム!! 信じていいのね!? ヘイ黙らないでよサム! 昔みたいに『米軍は君が欲しい』って言ってよ!!) 「長峰鳩子です。兄がいつもお世話になってます」 混乱をおくびにも出さず、鳩子は如才なく挨拶を返した。 「二人で……買い物?」 「ん? ああ」 鷹司は手にした紙袋に目をやる。 「次の連休に、サークルの有志でプチ合宿やるって話しただろ。その買い出し」 「一通り終わって大学へ置きに行くとこなの」 「そうなんですか。お兄ちゃん、今日は遅い?」 「いや。晩飯までには帰るよ」 「分かった。……それじゃ、失礼します」 ぺこりと頭を下げると、鳩子は二人の脇を抜け、歩き去って行った。 「ちょっとながみー! あんな眼鏡美少女どこに隠してたのよ!!」 「いてーよ叩くな! 別に隠してないっつーの」 「やーん妹さん可愛い! 礼儀正しくておとなしそうで。似てない兄妹っているものねえ」 「ああまったくだ。サークルの誰かさんとの比較で余計そう思えるわ」 べしっ、と美鷺の手の甲が鷹司の額に直撃した。 「っっ……言ってる傍からお前は……」 「あら失礼。手が当たりまして?」 美鷺は両手を広げ、くるくる回りながら少し先を歩いている。 額をさする手の陰からその姿を眺めて、鷹司は小さく微笑んだ。 385 名前:Heartspeaks 疾病妹の疾走(2/2)[sage] 投稿日:2011/05/05(木) 03 26 21.69 ID yb8XSaNV ふらつく足で角を曲がり、やや人通りの少ない閑静な道に出る。 (二人で買い出し。合宿の買い出し。合宿って何だっけ? 買い出しって何だっけ? 合宿だから宿を合わせるんだよね。同じ宿だよね。浴衣の君は鈴木の桟橋♪ってやつだよね。 それから買い出しは買って出すことだよね。出してもいいように被せるものを買うんだよね。 お相手のあの人は美鷺さんって言ったっけ。さすがお兄ちゃん、見立ても確かです。 おっぱい大きいし美人だしおっぱいだし。お兄ちゃんくらいになればもうよりどりみどりなんだ) 震える膝が、体を支え切れなくなったように折れ曲がり、鳩子は歩道にしゃがみこんだ。 上半身が前のめりに崩れ折れ、とっさに両手をつく。 (お兄ちゃん……) 片足を引きつけ、膝に力をこめると、腰が高くなる。 掌を浮かせて指先で体を支える。力強く顔を上げれば、人影もまばらな一直線の歩道が続いていた。 (破ッッッ!!!) 鳩子は全身のバネでクラウチングスタートを切った。つむじ風が逆巻き、砂埃を舞い上げた。 (認めない! 認めらんない!! 何よ何よ何よ、何なのよーーーっ!!! サークル!? 合宿!? 買い出し!? サークルならさっさと記憶消されて戦闘から抜けなさい! 合宿といえばお兄ちゃんどいてそいつ○せないの本場でしょ! マジでころころしちゃうよ!? 買い出しは……か、貝くらい出すよお兄ちゃんの前でなら! あの人のより綺麗だよ! 多分!!) 風を巻き起こしながら、弾丸のように鳩子は駆ける。暗い怒りが膨らむほどにスピードも上がっていく。 (お兄ちゃんもお兄ちゃんだよ!! 実の妹を差し置いて他の女と浮気ってどういう了見!? 本当はお兄ちゃんの部屋にエロ本やエロDVDがあるのも嫌なのに百歩譲って見逃してるんだよ!? 本棚の裏とクローゼットの隅とPCの空き箱の梱包材の下ね! 幼い系が好きそうで安心してた! なのに大学生と同伴! 一貫性欠けてます! 気さくなお姉さんタイプとか! それに胸とか胸とか!! 妹の貧乳より他人の豊乳を選ぶの!? 私の胸がFカップになるまで待てないっていうの!? お兄ちゃんのバカ! 哺乳動物! 豆腐の角で転校生とぶつかって死んじゃえ!!) 店から出てきた鵜之介の前を、謎の影が猛然と走り抜けて行った。 「ぐあっ」 風圧で首が吹き倒される。うなじをさすりながら、鵜之介は影の後ろ姿を目で追った。 「今の……長峰さん!?」 (泣いてた……?) 駆け出そうとして、思い留まる。 (いや、僕が追いかけてどうするんだよ。長峰さんにとっちゃただの同級生だぞ。 それに何があったかも分からないのに、首を突っ込む勇気があるのか……?) 一瞬の逡巡の後、鵜之介はぐっと拳を握りしめ、鳩子の後を追って走り出した。 終 戻る 目次 次へ
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/1308.html
128 名前:Heartspeaks 後ろにいる輩[sage] 投稿日:2011/04/15(金) 18 38 44.57 ID vzGkJmn/ 鷹司がパジャマ姿のまま階段を下りてくると、玄関で妹と母が出支度の最中だった。 「あ。お兄ちゃんおはよ」 「おはよう……これから入学式か」 「うん」 鳩子は4月に入って髪を少し短く揃え、さらに今朝は眼鏡をかけていた。 「眼鏡デビューなんだな」 「そう」 (机につっぷして色んなもの眺めたり舐めたりしてたら視力落ちちゃった。てへ。忙しかったのは舌と右手なのになぁ) 身を包む制服は、かつて兄も通った高校のものだった。 鳩子がその場でターンしてみせると、赤いネクタイとスカートの裾がふわりと翻る。 「……どうかな?」 「あ……ああ」 鷹司は小さく息を飲んだ。 「なんか……、後輩、みたいだな」 「みたいじゃなくて後輩でしょ。何言ってんのあんたは」 母親が呆れたような声を出した。鳩子はくすっと笑うと兄に背を向け、真新しい靴に爪先を差し込んだ。 「じゃ、行ってきます」 颯爽と出て行く二人を見送った後、鷹司は廊下に突っ立ったまま頭を掻いた。 「……もっとマシなこと言えよ、俺」 「寺胆州高校まで」 タクシーに乗り込み、運転手に告げる。 「もーあの子ったら。妹の晴れ姿なのに、もうちょっと気の利いた感想はないのかしら」 「あはは……まぁ、あんなもんじゃない?」 (わかってない。わかってないねお母さん! 私は今猛烈に感動しているのYo!! お兄ちゃんが私を後輩と! 後輩と呼んだ!! これで はとこは こうはい として 生きてゆくことになった。 いいですか、「後輩」といえば「妹」に次いで、若き男子の圧倒的な支持を集めるエロスの偶像なのです(※当方調べ)。 始まりはただ文字通りの先輩後輩という関係でした。だけどバター犬のように自分を慕う後輩の純真なまなざしに、 お兄ちゃんもだんだんと特別な感情を抱くようになっていくのですよ。性欲とか。 そしてついにある日、お兄ちゃんの下駄箱に後輩からの手紙が!) (呼び出された場所は、校庭に立つ一本の大きな木。 その木の下で女の子の方から告白して結ばれたカップルは爆発するという伝説があるのです。 『先輩! 前世からずっと好きでした! これから毎日私のお味噌汁やその他の汁を飲んでください!!』 ……お兄ちゃんが私のことを後輩と呼んだのは、私をそういうロマンスでリビドーな存在に感じたということ。 ちゃんと伝わってるから安心してねお兄ちゃん。私超嬉しいよ!! こんな栄誉がありますか!? 私生まれ変わったつもりで修業に励む! 後輩マスター目指しちゃう! 前人未到の後輩になってみせるからね!!) (お味噌汁で思い出したけど、お兄ちゃんの靴下はダシが出なくて全然だったなー。一人分しか作らなくて正解だった。 1週間くらい同じの履いてくれたらいいのに。やっぱ下着も入れなきゃだめか。でも隠蔽工作面倒そう……) 「あ、桜が満開」 「ほんとだ。きれーい」 鳩子は無邪気な声を上げた。 終 戻る 目次 次へ
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/515.html
416 名無しさん@ピンキー sage 2008/10/01(水) 03 58 47 ID 5bFhf5hq 「いらっしゃいませ、こちら温めますか?」 「お願いします……って妹じゃないか」 「あ、お兄ちゃん」 「お前、こんなところでバイトしてたのか」 「うん、時給とかはそんなによくないけど、何もしないよりはましだからね」 「そうだよな。やっぱり金はほしいもんな。高校生なら当たり前だ」 「そうだよ。ところで、雑誌と飲み物は別にするの?」 「あー、……うん」 「ま、お母さんには黙っててあげるわよ」 「……エロ本くらい買ったっていいだろ」 「別に悪いなんて言ってないじゃない。ほら1234円」 「くそう、妹がレジにいるなんて……ほら五千円から」 「はい。お預かりします」 「……」 「はい、おつり。……でも、お兄ちゃん、いいの?」 「何が?」 「お兄ちゃんの彼女、大人しそうに見えてかなり嫉妬深いじゃない」 「うーん。問題はそれなんだよな。まあ、どこかに隠してやり過ごすよ」 「ふうん。彼女に、見つからないといいね。この間、隠してあったAVはいつのまにか捨てられてたんでしょう?」 「ああ。俺のお気に入りも全部な。……まあ、一つだけ別の場所に隠してあったから残ってたけど」 「え? まだ、あるの」 「おう。俺、本とDVDは別に隠してあるからな。だからこの本も、きっと見つかりっこないぜ」 「ふーーーーん……そっか……」 「じゃあ、そろそろ帰るな」 「あ、ごめんね。長々話しちゃって」 「本当だよ。定員のくせに」 「もう、お兄ちゃんのせいじゃない」 「はは、じゃあな。バイト頑張れよ」 「うん…………本当、お兄ちゃんのせいだよ」 417 名無しさん@ピンキー sage 2008/10/01(水) 04 13 27 ID 5bFhf5hq 「こん……にちわ」 「あら、いらっしゃい彼女さん」 「い、妹さん。……お、お兄さんは」 「いないわよ」 「え?」 「さっき出かけてもらったから。そんなことよりさあ」 「は、……はい」 「どういうこと?」 「え、な、何がでしょう」 バチン 「きゃあ!」 「わざわざ私の口から言わす気か、豚」 「で、でも! 本当にわからないんです」 バチン バチン 「きゃああ!!」 「はあ? わからない? ……あれほど、お兄ちゃんの部屋は完璧に女のものは排除しておけって言ったでしょ!!」 「わ、私、ちゃんと妹さんの言うとおり、エッチなCDは全部捨てましたよ?!」 「残ってたのよ、まだ。天井裏にね」 「天井……裏……」 「馬鹿が。あれほど隈なく探せって言ったのに」 「そんな! そこまでわかりませんよ!!」 「口答えするな!!」 「ひいっ」 「……それにあんた、お兄ちゃんに触ったでしょ。昨日の学校で、四時間目の授業中に消しゴム拾うふりして」 「?! ……あ、あれは……偶然……」 「私が見てないと思ったら大間違いよ」 「……ごめんなさい」 「……いいわ。許してあげる」 「本当ですか!」 「そのかわり、明日はちょっと協力してもらうわよ」 「え……」 「大丈夫よ……それほど、大変な事じゃ、ないから」 「……」 「ふふふふふふふふふふ」